Museum of Niigata Univ. Phys. & Eng.

旧制新潟高等学校の物理関係の資料

 現在,旧教養部物理教室が管理する資料は約100点です。現在その中の約30点を展示しています。 実験器具の分類は昭和25年発行の教科書「物理学 佐藤瑞穂著 培風館」の項目に沿って並べています。
1巻: 量と測定,力学,物性,熱学
2巻: 振動,波動,音響,光学
3巻: 電気と磁気,電子とX線,量子と原子,時間と空間
その他: 教科書「物理学」に記載されていない器具。


1巻: 量と測定,力学,物性,熱学
巻とページ:教科書「物理学」の巻とページ
ページ 実験器具(拡大) 器具名と説明 備考(購入価格など)
1-p10 カセトメーター(Cathetometer)
図書: 鉛直方向にある二点間の近接距離を測る装置
旧制新潟

2巻: 振動,波動,音響,光学
巻とページ:教科書「物理学」の巻とページ
ページ 実験器具(拡大) 器具名と説明 備考(購入価格など)

3巻: 電気と磁気,電子とX線,量子と原子,時間と空間
巻とページ:教科書「物理学」の巻とページ
ページ 実験器具(拡大) 器具名と説明 備考(購入価格など)
3-p4 電気盆(Electrophorus)
図書: 静電気の発生装置。平たい金属板と樹脂板(絶縁板)および柄のついた金属板から成る。樹脂板を摩擦することにより生ずる静電気を、柄のついた金属板に移して取り出す。
旧制新潟
3-p32 ライデン瓶(Leyden jar)
図書: 円柱コンデンサーの一種。ガラス瓶の内外両面に金属箔を貼りコンデンサーを構成している。高圧の静電気を蓄えるのに用いられる。
旧制新潟
3-p42 箔検電器(Leaf electroscope)
図書: 二枚の薄い金属箔を用い、同一電荷間の反発力が重ねた金属箔を開くことを利用して帯電状態を調べる装置。
旧制新潟
3-p67 伏角計(Inclinometer)
図書: 地球磁場の伏角を測定する装置。
旧制新潟
3-p116 摺動抵抗器(Slide rheostat)
図書: 螺旋状に巻かれた抵抗線上の接触子を移動して、抵抗値を調節する抵抗器。
旧制新潟
3-p117 メーターブリッジ(Metre brige)
図書: 抵抗測定器。ホイートストーンブリッジの原理を用いている。抵抗線は長さ1mで、この上を移動できる接触子の位置目盛りから抵抗値を読み取る
旧制新潟
3-p182 バーロー車(Barolow's wheel)
図書: 磁場が電流に及ぼす力の方向を示すのに用いる装置。銅製の車輪あるいは輪を欠いた車輪の輪の支え軸に電流を通す。支え軸は磁石の磁場による力を受けて車輪を回転させる。このときの回転方向から、力の向きを知る。
旧制新潟
3-p192 正接検流計(Tangent galvanometer)
図書: 可動磁針検流計。鉛直なコイルの中心に小さい磁針を鉛直軸の周りに回転できるようにした検流計(電流計)
旧制新潟
3-p195 ダルソンバール検流計(D'arsonval galvanometer)
図書: 可動コイル検流計の一種。回転するコイルに取り付けられた鏡による反射を用い,コイルの回転角を円弧上の目盛りで読みとり,電流値を得る。
旧制新潟
3-p213 地球感応器(Earth inductor)
図書: 地球磁場内でコイルを回転して地磁気の鉛直成分と水平成分との比を求め、その地点における伏角を測定するのに用いる装置。地磁気感応器ともいう。
旧制新潟
3-p217 ワルテンホーフェン振子(Waltenhofen's pendulum)
図書: 電磁誘導によって、磁場の中を動く導体中に渦状電流が発生することを示す装置。振子に扇形の銅板とこれを櫛形にしたものを用い、両者で渦状電流の発生が異なることを示す。
旧制新潟
3-p223 誘導コイル(Induction coil)
図書: 電磁誘導を応用して、一次コイルの電流を断続することにより二次コイルに高電圧の電流を発生する装置。
旧制新潟
3-p241 多極発電器(Polyphase dynamo)
図書: 磁極を多極化する事により高電圧で高い周波数の電流が得られる様にした発電器。
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3-p252 水銀蒸気整流器(Mercury vapour rectifier)
図書: 水銀蒸気中の鉄と水銀電極には水銀極が陰極の時にのみ電流が流れることを利用した整流器。当時は直流電源を得ることが難しく,大容量の電池室を設け 100V と 20V を配電していた。この電池の充電のためにこうした大型の整流器を用いていた。この水銀蒸気整流器も旧制新潟高等学校の講義での演示実験や学生実験,あるいは研究用電源として活躍していた。
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3-p290 回転車入りクルックス管(Crookes tube)
図書: 冷陰極放電管。電子の衝突により回転車が回転し、電子に質量があることを示す。
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3-p290 図形入りクルックス管(Crookes tube)
図書: 冷陰極放電管。電子の直進と蛍光作用を示す。
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3-p290 ブラウン管(Braun tube)
図書: 荷電粒子の運動速度や比電荷などを測定するのに用いる真空管。テレビジョンに用いられているブラウン管の原型。
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3-p319 ガスイオン管(Gas ion tube)
図書: 冷陰極X線管。低圧の気体放電によって発生した電子線を利用したもので、初期のX線管。動作が不安定で使いにくい。
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3-p319 クーリッジ管(Coolidge tube)
図書: 熱陰極X線管。高圧の2極真空管の1種。タングステン線を用いた熱陰極からの電子線を利用したX線管。陽極の電圧を変えるとX線の硬さが変わり、電流を変えるとX線の強さが変わる。William Coolidgeによる発明(1913)
旧制新潟

教科書「物理学」に記載されていない器具。
No. 実験器具(拡大) 器具名と説明 備考(購入価格など)
G4-3 回転真空ポンプ(Rotary pump)
偏心ローターを用いた真空ポンプ。円柱形のシリンダーの内部で、弁とバドルの助けを借りながら、偏心して回転する回転子(ローター)により、気体をくみ出すポンプ。現在でもこの原理は比較的低い真空を得るための主要な手段となっている。
旧制新潟
G4-5 クロス真空計(Cross vacuum scale)
真空度の異なる数種の放電管を組み合わせて、放電の様子から真空度を判定する目安にしたもの。
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G4-6 排気盤(Evacuation plate):排気鐘(Evacuation bell)
物体を真空中に置いて実験・観察するための装置
旧制新潟
G4-8 導体球
導体球上の電荷分布と、その周りの電場の様子を示す装置。
旧制新潟
G4-9 軸対称導体
曲率半径の異なる導体表面上の電荷分布と、その周りの電場の強さを示す装置。
旧制新潟
G4-11 絶縁台(Insulating Platform)
静電実験のための絶縁台。
旧制新潟
G4-21 標準抵抗器(standard registance)
直流電流や直流抵抗の精密測定に基準抵抗として使用される抵抗器。使用される材料は温度係数が小さく、配線や端子に使用されている銅や真鍮に対する熱起電力が小さいことが必要である。材料には温度係数の小さいマンガニン線が用いられている。
旧制新潟
G4-22 演示用電圧計(Voltmeter)
講義での演示実験に用いた。
旧制新潟
G4-23 演示用電流計(Ammeter)
講義での演示実験に用いた。
旧制新潟
G4-25 標準電池(Standard cell)
基準電圧を発生する電池。温度による起電力の変動が少ない。この型はウェストン電池あるいはカドミウム標準電池とも言う。現在は交流ジョセフソン効果を利用した、より精度が高く安定な動作をするジョセフソン電圧標準が使われている。
旧制新潟
G4-49 台(Pedestal)
光学機器などの台として使用される。
旧制新潟
G4-52 二重コイル(Primary-secondary coil)
旧制新潟

(S.Harada & K.Honma; Photo by M.Iwasaki)