Museum of Niigata Univ. Phys. & Eng. --------------------------------------------
2016年11月09日-10日 科研費研究の資料調査のため永平先生が来学されました。(窓口:原田)
調査対象
 主対象:旧制新潟高等学校の「アトウッド落下試験器」(G4-13,自由落下,時計付)
 次対象:
<ホームページ:旧制新潟高等学校の物理関係の資料より>
G4-35 衝突球(Collision ball apparatus):HPに写真なし
G4-29 ヘリオスタット(Heliostat)
G4-18 波動説明器(Wave motion demonstrator)
G4-36 円運動合成装置(?)
<ホームページ:旧制長岡高等工業学校の物理関係の資料より>
2-p237 ルンマーゲールケ板 (Lummer-Gehrke-Plate)
2-p258 階段格子 (Echelon grating)

調査に同行して
(1日目)工学部保管室:落下試験器の本体を取り出し,構造を調査しました。アトウッド法による重力加速度測定について助言を受けました。現有器機は自由落下実験も出来ることを確認しました。残念ながら,振子・滑車・おもりなどの構成部品は散逸し動作試験は出来ませんでしたが,動く可能性のあることを指摘頂きました。
波動説明器は見つかりましたが,利用法が不明で,波の進行を説明するには不十分との結論に至りました。衝突球,ヘリオスタット,円運動合成装置については探し当てられませんでした。代わりに,HPに記載の無い「サイレン用空気調節器」(島津製作所物理器械型録,昭和4年版,p224)を見つけました。
(2日目)あさひまち展示館:ルンマーゲールケ板と階段格子にレザーポインタ光を入射することで弱いながらも縦方向に伸びる回折縞が確認できました。その他,展示器機から象限電気計や各種電流計についても調べて頂き,保存状態が良く動作可能ではないかとの助言を受けました。戸棚に収納していたことや器機ケースにより埃と湿度による劣化が抑えられたようです。デモ実験などで適宜動かしてみることが長持ちの秘訣とのことです。

情報提供から
物理学の歴史的実験器機に関して:本学でも購入件数の多い島津製についてカタログ「物理器械目録 島津製作所 昭和4年」の有用性について助言を受けました。全846項からなる資料で,工具類や各種部品などが図入りで掲載されているとのことです。また,旧制姫路高校の物品監守簿を含む実験機器カタログ(全185項)についても閲覧を勧められました。
実験心理学の歴史的実験器機に関して:日本心理学会のHPの心理学ミュージアムの歴史館に新潟大学の心理学関係の器機が掲載されているとのことです。
機械要素に関して:島津製の機械要素については「物理器械目録 島津製作所 昭和4年 pp.149-160」に掲載されていること。コーネル大学のHPが機械要素について充実しているとのことです。

永平幸雄先生(大阪経済法科大学名誉教授理学博士)は科学史を専門とされ,現在,「日本物理学会 物理学史資料委員会委員」や母校の「京都大学総合博物館研究協力者」などとして活躍しておられます。

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2016年09月15日 日本物理学会の領域13シンポジューム(会場:金沢大学)で講演しました。
講演題目「新潟大学における歴史的実験機器の物品監守簿から,原田修治」

領域13シンポジウムの講演題目と登壇者
主題:歴史的物理実験機器と物理教育
   Historical Scientific Instruments and Physics Education
趣旨説明:小長谷大介(龍谷大経営):10分
第一部 古畑徹(金大人社研究域・歴史言語文化):25分
   「四高物理実験機器コレクションの保存と活用」
永平幸雄(阪経法大・21世紀センタ):25分
   「四高由来の物理実験機器と物理教育」
第二部 種村雅子(阪教大):25分
   「歴史的物理実験機器の再現と教育実践」
休憩:15分
原田修治(新潟大教研院):25分
   「新潟大学における歴史的実験機器の物品監守簿から」
渡辺雅之(京大院 人間・環境):25分
   「第三高等学校由来の光学機器と物理教育」
第三部 堀井洋(AMANE):25分
   「科学実験機器資料サブジェクトリポジトリプロジェクトの現状と課題」
休憩:5分
コメント:並木雅俊(高千穂大):10分
総合討論:20分

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2014年度 新潟大学旭町学術資料館サテライトミュージアム企画展

テーマ:歴史的実験機器展
ポスター
会場風景
場所:新潟大学駅南キャンパス「ときめいと」
日時:2014年12月4日〜2015年1月8日 9:00-19:00
企画の趣旨:
 新潟大学では,旧制高等学校時代の古い実験機器を数多く保管しており,その内容や保存状態の面で専門家から高く評価されています。  旭町学術資料館では,それらの資料の一部を常設展示していますが,今回は,サテライトキャンパスの一つである「ときめいと」にて,より多くの皆さんに貴重な実験機器の魅力をご紹介します。また,期間中にギャラリートークも企画します。

ギャラリートーク
第1回 12/06 14:00〜:鈴木光太郎(人文学部)
第2回 12/12 14:00〜:大矢 誠 (工学部)
対象:一般市民対象(小・中・高校生の皆さんも歓迎します)

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2013年度 あさひまち展示館(連続セミナー,展示機器とトークを楽しむU)
新潟大学工学部創立90 周年記念事業

テーマ:歴史的実験機器の魅力を語ろう
ポスター
場所:あさひまち展示館 1F 旧制学校時代のコーナー
日時:10月19日,26日,11月9日,16日 の各土曜日の14:00-15:00
企画の趣旨:
 新潟大学では,旧制高等学校時代の古い実験機器を数多く保管しており,その内容や保存状態の面で専門家から高く評価されています。  今回は,展示中の歴史的実験機器を題材に,往事の科学・技術の足跡やその後の発展の様子など,参加者の方々と過ごすトーク型のセミナーを開催いたします。
第1回 10/19「高等工業学校の理科実験から」,原田修治(工学部)
第2回 10/26「高等学校の理科実験から」,石川文洋(理学部)
第3回 11/ 9「高等学校の心理系の実験から」,鈴木光太郎(人文学部)
第4回 11/16「高等工業学校の機械要素から」,大矢誠 (工学部)
対象:一般市民対象(小・中・高校生の皆さんも歓迎します)

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2011年03月27日 日本物理学会の領域13シンポジューム(会場:新潟大学)で講演しました。
講演題目「新潟大学における歴史的実験機器の保存状況と活用 原田修治,鈴木光太郎,大矢誠,石川文洋」

領域13シンポジウムの講演題目と登壇者
主題:歴史的な研究・教育用物理実験機器の保存と活用
   1 新潟大学における歴史的実験機器の保存状況と活用
新潟大・工 原田修治
2 大学遺産としての三高コレクション
  誠 大阪経法大・教養 永平幸雄
3 第一高等学校旧蔵理化学・図学・測量教材の研究・教育における利用
   東大・総合 岡本拓司
4 旧制高校で用いられた電流計・検流計についての社会史的考察
   金沢工業大 夏目賢一
5 歴史的物理実験機器の活用と教育的意義
   大阪教育大 種村雅子
6 質疑応答
    小長谷大介

東北地方太平洋沖地震(2011年3月11日)により学会は開催中止となりました。

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2010年度 あさひまち展示館企画(連続セミナー)

テーマ:展示機器とトークを楽しむ
ポスター
場所:あさひまち展示館 1F 旧制学校時代のコーナー
日時:11月6日,13日,20日,27日 の各土曜日の14:00-15:00
企画の趣旨:
 専門家の先生の目利きでは,新潟大学の資料は旧制第三高のものと比較してもその収蔵 内容に特徴があり,保存状態もよいとのことです。今回の連続セミナーでは,展示中の心 理系実験機器,物理系実験機器や機械要素を題材に,往事の科学・技術の足跡・その後の 発展の様子や講師の専門とする内容などトークを交え参加者の方々と過ごすセミナーです。
第1回 11/ 6「展示機器とトークを楽しむ:機械要素から」大矢誠 (工学部)
第2回 11/13「展示機器とトークを楽しむ:技術系から」 原田修治(工学部)
第3回 11/20「展示機器とトークを楽しむ:実験心理学から」鈴木光太郎(人文学部)
第4回 11/27「展示機器とトークを楽しむ:物理系から」  石川文洋(理学部)
対象:一般市民対象(高校生・中学生の皆さんも歓迎します)

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2009年度連続セミナー
「創立60周年記念事業」
あさひまち展示館企画「ときめいと連続セミナー」のご案内
ポスター
日時:11月14日(土) 13:30から
会場:新潟大学駅南キャンパス「ときめいと」プラーカ1,2F講義室A
テーマ:新潟大学所蔵の歴史的実験機器の価値と魅力
企画案の趣旨
 旧制学校ホームページがきっかけで,科学史を専門とされる先生方や 歴史的な機器の活用や復活に尽力されている先生方との交流が始まって います。専門家の永平先生の目利きでは,新潟大学の資料は旧制第三高 のものと比較してもその収蔵内容に特徴があり,保存状態もよいとのこ とです。中でも,工学部が管理する「物品管理簿」は貴重な資料になる との事でした。永平先生の目利きには,心理系実験機器,物理系実験機 器,機械要素が含まれています。こうした,外部からの評価を中心に本 学が所蔵する歴史的実験機器の魅力を分かり易くご紹介します。
(1)「新潟大学所蔵の歴史的実験機器の評価」(招待講演)60分
 講師:永平幸雄教授 日本物理学史資料委員会委員
(2)「旧制高等学校と工業高等学校時代の物理系実験機器の魅力」原田
40分 (3)「旧制長岡工業高等学校の機械要素の魅力」大矢誠 30分
(4)「旧制新潟高等学校の心理系実験機器の魅力」鈴木光太郎 30分
講演概要

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2007年度体験学習
コーナー:体験学習
開催日:開催日(土)の隔週で午後14:00から60-90分程度
テーマ:「旧制学校時代の展示器具の魅力」
趣旨:あさひまち展示館には旧制学校の理科や心理学で使われていた多くの実験器具が展示されています。これらの器具は現代に繋がる科学・技術の礎となったものですが,その真価は,構造が直接目で見ることができ,しかも,当時の職人技が見て取れることにあると思われます。こうした器具に直接触れることで,あらたな感動が湧き上がってくるのではないでしょうか。今回は,これらの器具を参加者の皆さんと一緒にさわってみたり動かしてみたりするところから初めてみたいと思います。
開催日:担当者とサブテーマ:
10/6  鈴木光太郎:旧制新潟高等学校の心理実験器具から
10/13 武田直也: 旧制新潟高等学校の物理実験器具から
10/20 原田修治: 旧制長岡高等工業学校の物理実験器具から
10/27 大矢 誠: 旧制長岡高等工業学校の機械要素から

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2005年度体験学習
「さわって動かしてみようコーナー」
展示している旧制学校の実験器具(心理学・物理・機械)にトークを交え,動かしたりしてもらう企画です。
   10/ 1 旧制新潟高等学校の心理実験器具から(鈴木光太郎)
   10/15 旧制新潟高等学校の物理実験器具から(本間興二)
   10/29 旧制長岡高等工業学校の物理実験器具から(原田修治)
   11/12 旧制長岡高等工業学校の機械要素から(大矢誠)
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2004年度 公開講座
2004.05.06 鈴木光太郎 第4回あさひまち展示館提供セミナー  科学・技術の曙 旧制高等学校の心理学
05.13 原田修治 同  旧制長岡高等工業学校の物理教育
05.20 本間興二 同  旧制新潟高等学校の物理教育
05.27 大矢 誠 同  機械のからくり

2004.11.03  黒野弘靖 新潟街なか古建築めぐり
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2003年度 公開講座
2003.11.27 本間興二 実験器具にみる旧制新潟高等学校の物理教育
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2002年度 公開講座
2002.03.21 原田修治 近代の科学・技術の礎ー旧制学校時代の実験器具の整理からー
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