Museum of Niigata Univ. Phys. & Eng.
「旧制三高・四高の物理実験器具」に関するホームページから
「旧制第三高等学校の物理実験器具」
京都大学総合人間学部には,第三高等学校から引き継いだ,古い歴史的物理実験機器が多数保存されている。明治期だけで332点,昭和20年までのものは518点と多数にのぼる。その中には日本の近代科学教育の起点ともいうべき「明治14年以前」に購入した実験機器が49点も存在する。
「旧制第四高等学校の物理機器」
本学発足当時, 理学部が使用した旧制第四高等学校校舎に残存した物理機器。購入時期は前身第四高等中学校期から旧制学校廃止の数年前までにわたり, そのほとんどが輸入品である。
絵入りの目録とともに数多く残されていたそれらの機器は 教示用・実習実験用, 或いは研究用に使用したと思われるが, その中でも当時の理科教育の様子を物語るもの物理機器の進歩の歴史を伺わせるものなど91点を収蔵する。
参考:帝国大学と旧制高等学校
帝国大学(旧制の国立総合大学)
明治19(1886)年の帝国大学令によって,東京大学が東京帝国大学となり,次の年,京都帝国大学が設立された。以降,東北,九州,北海道,京城(現・韓国ソウル),台北(現・台湾台北),大阪,名古屋の各帝国大学が設けられた。戦後,学制改革で新制の国立大学となった。
旧制高等学校
明治27(1894)年,当時の高等中学校を改組し設けられた。修業期間3年の高等普通教育を行う男子学校である。第一高等学校(通称・一高,東京),二高(仙台),三高(京都),四高(金沢),五高(熊本),六高(岡山),七高(鹿児島),八高(名古屋)のいわゆる官立(国立)のナンバースクールやそれぞれの土地の名を冠した官立(新潟,松本など)や私立の高等学校があった。
(S.Harada)